中古車を購入しようと思い立った人がまず注目しがちなのは、往々にして走行距離の長さについてであると考えられます。走った距離が短いほど各部品の劣化が進んでいないということは素人でも判断できるので、他に明確な判断基準を持たない人が重要視する要素だからです。しかしながら、長く中古車に乗り続けたいと思っているのであれば、走行距離よりも年式に注目することが大事です。中古車の年式が新しいほどに、故障のリスクが低くなる傾向にあります。
自動車業界の技術は日々進歩しており、新型のほうが長持ちするノウハウが凝縮されていることが多いからです。動力機関一つとってみても、旧式のものより各部品にかかる負担が少なくなるように設計されていることも珍しくなく、たとえ走行距離が長くても壊れにくいことが期待できます。年式が新しい中古車の場合、購入してしばらく乗ったあとで売却しようとした際に高値で引き取ってもらえる可能性が高まります。消費者は一部を除いて古いものより新しい物を好む傾向が強いので、比較的年式が当年に近い中古車は査定時に歓迎されるというわけです。
安全性の高さにおいても、年式が新しい方に軍配が上がります。法律で義務付けられている保安用品以外の部分で、ボディの剛性が高く設計されていたり衝突時の衝撃を和らげてくれる機構が搭載されていることもあります。あらゆる技術が集約されているので、安全性の高さも期待できるというわけです。
コメントする